今回は生涯年収について調べてみました。
結論から言うと日本のサラリーマンの生涯年収は平均2.5億円と言われています。
幼い頃に「3億円の宝くじが当たったら、働かなくていいのかな」と夢を見ていました。
という話は置いといて、
生涯年収が平均2.5億円と言われていますが、あくまでもこれは「平均」です。
「平均値」としてではなく、「中央値」としての数字はいくらになるか調べてみました。
もし、あなたが働いている会社の生涯年収が中央値より低い場合は、早めに手を打ったほうがいいかもしれません。
老後2,000万円問題など将来生活するお金は自分自身で用意しなければいけない時代になるかもしれません。
そのためには、1つの収入源だけではなく副業や投資などで複数の収入源を作ることが重要になります。
今回は中央値からみたサラリーマンの生涯年収はいくらなのか?さらに日本の生涯年収ランキングTOP10もまとめてみました。
サラリーマンの生涯年収はいくら?

日本のサラリーマンの生涯年収は平均2.5億円と言われています。(60歳で定年退職とする場合)
生涯年収が一番高いと言われている「M &Aキャピタルパートナーズ」は生涯年収10億7394万円だと四季報に記載がありました。
平均年収が2478万円です。やばいですよね。
また、生涯年収が1億円を切っている企業もあります。
給与を多くもらっている人もいれば、多くもらっている人の10分の1以下しか生涯稼げない人もいます。
その差が開いているからこそ、平均値ではなく中央値で見る必要があります。
「平均値と中央値の違いは?」
平均値:データを足し合わせ、データの個数で割った値
中央値:データを小さい(またはおおきい)順に並べ、真ん中に来る値
引用元:毎日新聞「コドバ解説」より
平均値と中央値を数字を使って説明します。
【平均値】
(10億円+7億円+2億円+1億円+0円)÷5
→4億円
【中央値】
10億円、7億円、2億円、1億円、0円
→2億円(真ん中に来る値)
数値が同じでも、平均値と中央値の値が異なることがわかります。
だからこそ、年収などの数字は平均値ではなく中央値で考えたほうがいいことがわかります。
中央値で見たほうがいいことは理解できたと思います。
では、実際にサラリーマンの生涯年収を中央値で見るといくらなのでしょうか?
生涯年収の中央値は2億円です。
平均値→2.5億円 中央値→2億円
「そんなに変わらないじゃん」って思う人もいるかもしれませんが、5,000万円ですよ?0.5億円!
何年働いて稼げる金額ですか?
定年退職したときに、「あれ、なんか思っていたより5,000万円少ないな」って焦りませんか?
老後の2,000万円問題の金額の倍以上ですよ?
あなたが勤めている会社の給与から生涯年収を計算して、もし中央値をはるかに下回る場合はお金を増やす方法を考えた方がいいかもしれません。
トップ企業の生涯年収

順位 | 社名 | 生涯年収 推定(万円) | 平均年収 (万円) | 平均 年齢 |
1 | M &Aキャピタルパートナーズ | 10億7394 | 2478 | 31.3 |
2 | キーエンス | 8億6057 | 2110 | 35.8 |
3 | GCA | 7億8287 | 2068 | 37.9 |
4 | ストライク | 6億0187 | 1539 | 36.2 |
5 | ヒューリック | 5億9992 | 1636 | 39.8 |
6 | 三菱商事 | 5億7659 | 1607 | 42.5 |
7 | 日本M &Aセンター | 5億6417 | 1413 | 35.1 |
8 | 伊藤忠商事 | 5億5349 | 1520 | 41.7 |
9 | 日本商業開発 | 5億3292 | 1501 | 41.7 |
10 | フロンティア・マネジメント | 5億2569 | 1398 | 38.5 |
生涯年収は各社データと厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」と基に推計。
出所:「会社四季報」2019年秋号(東洋経済新報社)
上位10位はエリート企業ばかりですね。
そのエリート企業と比べてもテンション下がりますよね。
「あー。こんなに頑張ってるのに」って。
ちなみにですが、
500位の企業は「NECキャピタルソリューション」で2億6791万円・平均年収781万円でした。
500位で2億6791万円。
「多いの?」「少ないの?」「目指せる数字なの?」って思うかもしれません。
それを検証するために、企業ではなく学歴による生涯年収をまとめてみました。
学歴による生涯年収の比較

男性 | 女性 | |
中卒 | 1億9660 | 1億3970 |
高卒 | 2億0910 | 1億4890 |
短大・専門卒 | 2億1340 | 1億7630 |
大卒・大学院卒 | 2億6980 | 2億1590 |
出所:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より
※学校を卒業してからただちに就職し、60歳で退職するまでフルタイムの正社員を続ける場合(同一企業継続就業とは限らない)
生涯年収を学歴別に見ても、2.5億円って数字よりも2億円という数字の方が現実的であることがわかります。
また、先ほど生涯年収ランキング500位だった企業の金額を覚えているでしょうか?
500位の企業は「NECキャピタルソリューション」で2億6791万円・平均年収781万円です。
大卒・大学院卒の男性の生涯年収は2億6980万円とあります。
つまり、上位ランキング500位の企業以上稼ぐことは不可能というわけではありません。
むしろ、あなたのスキルがあれば、もっと給与が良い企業がたくさんあるかもしれません。
あなたの推定年収はいくらですか?

今の企業の給与で満足している人も中にはいると思います。
もしかしたら、現在あなたは低い給与で雇われて、他の企業ではもっと評価されるべき人材かもしれません。今よりも何十万円と多く給与がもらえるスキルがあるかもしれません。
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もしかしたら、他社で働いた方が給与が上がるかもしれません。
反対に、今の会社で勤めているほうが給与が高い場合もあります。
自分の市場価値を知ることで、これからのキャリアアップにもつながります。
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まとめ

今回は日本のサラリーマンの生涯年収について調べてみました。
平均値と中央値では5,000万円もの差がありました。
2億円という数字をどう思いますか?
私は「40年近く勤務して2億円しか稼げないのか」と思いました。
今の時代は様々な稼ぎ方があります。
自分のスキルを売る「ココナラ」で副収入を得ている人もたくさんいます。
会社で磨いたスキルを副収入に変えることもできる時代になりました。
一つの収入源に頼らず、複数の収入源を作った方がいいのかなと個人的には思います。